Archive for category 身体論

歯を食いしばって出来る事、出来ない事。。

皆さん、ご無沙汰しています。

10月8日(月)体育の日にスキーヤー&ピラティスインストラクターとして活躍されているみやのゆきこさん主催によるワークショップにゲスト講師として”関節運動反射とジョイントモビリティーエクササイズ”について紹介させて頂きました。
そこで伝えたのは『何かが出来なかったら、やり方を変えると言う事。そして自分自身への言葉にも気をつけること』『また根拠の無い自信でも良いので、まずはそこから始める事』です。

なぜこの事を伝えたかと言うと、参加者のある方が自己紹介の時に『自分は関節が固い』と言っていてワークショップ前には前屈をした時にほとんど手が床に付かない状態でしたが、ワークショップの途中で『人生で始めて五本の指がしっかり着きました!』となったにも関わらず、すぐその後に『いやあ、自分は固いんで。。』といつもの自分に戻ってしまったからです。
まず最初になぜその方が五本指をしっかり着けられるようになったかと言う理由ですが、それは脳が防衛反応を出して身体を固くする理由をなくしたからです。方法はZ-healthで教わったジョイントモビリティーエクササイズを使いました。身体のほぼ全ての関節をしっかりと使うと、関節周辺にあるセンサー(固有受容器)からの情報が脳に伝わります。そうするとエクササイズ以前には脳に対して情報を送っていなかった部分のスイッチが入るので、身体は『あ、そんな骨や関節もちゃんとあるんだ!』と理解し、『それだったら防衛反応を取り除いて柔らかくしてあげよう!』となるのです。

ちなみに身体のセンサー(固有受容器)と痛みのセンサーはアクセルとブレーキのような関係性がありますので、ジョイントモビリティーエクササイズのやり方によっては痛みも緩和したり、場合によっては無くなってしまいます。

話を元に戻して『何かが出来なかったら、やり方を変えると言う事』を伝えた理由は、私達は往々にして『歯を食いしばって頑張ればいつかは報われる!』『ここで踏ん張れば結果が出る』と思いがちです。でも例えば、普通にストレッチをしてやはり関節が固いのあれば『そのストレッチの仕方は今のあなたの身体には合っていない』のであり、その方法を変えなければ、同じ結果しか出ないのです。。だからこそ例えば、ストレッチしてもハムストリングスが固くて前屈が出来ないのであれば、やり方を変えてあげれば良いのです。ちなみにやり方としてはハムストリングスと対応している距骨下関節(ハムストリングスに対応しています)を動かしたり、今まで使っていない眼球運動をしてあげる事などです。(他にもやり方はあります)

『そして自分自身への言葉にも気をつけること』『また根拠の無い自信でも良いので、まずはそこから始める事』の理由は脳はイメージしている事と、実際に動いたときの区別が付かないので毎回ストレッチをしている時に『自分は固い』と頭の中で考えてしまった時点で脳はそれに対して反応し、それを具現化します。でも根拠の無い自信でも良いので『私なら出来る』と思い、さらに一歩進んで『ではどうしたら今、出来ない何かを出来るようになるんだろう?』と質問してあげると脳の特性として“質問を投げかけてあげると脳はその答えを探し続ける”ので現在持っている情報で解決策を提供してくれます。ただ身体の動きでも何でも必ずしもすぐには上手く行きません。でもそんな時にも粘り強く様々な角度から身体の事をじっくり考えてあげると、出来ないと最初は感じる事も段々出来るようになるのです。この部分は努力が必要ですが。。

先日参加したフランクリンメソッドの創始者でもあるエリック・フランクリンさんもイメジェリーの講義で下記の事を言っていました。
“If you want to change your body, start by changing your mind”(もし身体を変化させたかったら、まずは考え方を変えなさい)
“歯を食いしばって頑張る”と“最善の方法を探すために正しく努力をする”事は似て非なるものです。頑張る事は良い事だし、僕自身も歯を食いしばって色々とトライした時期もありました。。でもそのせいで20代で胸腰移行部ヘルニア、頚椎損傷に伴うしびれ、右膝内側副側靭帯損傷等々、数えきれないくらいのケガに見舞われました。でも身体の動かし方を知らず、無理な使い方をした結果なのです。でも少しづつ身体の事を理解し始め、理に適った動き方を身につけ始めたおかげで現在の方が20代の時より動けるようになりました。
だからこそ“歯を食いしばって頑張っているが結果を出せない人”は近所にあるピラティス、ジャイロトニック、ヨガインストラクター、またフェルデンクライス、アレクサンダーテクニック、ロルファーなどのボディーワーカーに相談してみてください。ちなみに何かのメソッドをトライして結果が得られない場合でも決して「そのメソッドは利かない』と言う解釈は避けて、そこはその先生から学ぶ所は学んで、他の先生を何人か探して少しずつでもあなた自身の身体についての取り扱い説明書を学びましょう!

もしくは取り敢えず芳野香さんの著書である以下の本を読んでみてください。
僕が身体について考える事、そしてそれ以上を言葉で表現されています。本当に素晴らしい本なのでお薦めです。

アレクサンダー・テクニックの使い方―「リアリティ」を読み解く

ご意見、ご感想をお待ちしています。

またワークショップ等、開催希望がある場合はお気軽にメールにてご相談下さい。

fmskazutakaara@gmail.com

アラ

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解剖学の勉強法 その2

こんばんは。

ボディーワーカーとして生計を立てるためには何と言っても解剖学の知識は必須になります。でもだからと言って、言葉で説明した所でそれはクライアントさんにも通じないし、その伝え方がポイントになると思っています。

ではどうすれば良いのか??

それは実際に関節がどれぐらい動くかを身をもって体験することです。

英語でよく”You cannot give what you don’t have.”(持っていないものは人に与える事が出来ない)と言いますが、身体の仕組みについても一緒で例えば、股関節の伸展は平均で20度ぐらいだとは知っていても自分の感覚でそれが全く分からないとそこに導きたくても難しいと思うのです。

そういう意味で解剖学を勉強している人はどんなエクササイズでも良いので、自身の身体を実験台にして解剖学の教科書に書いてある事をトライしてみて下さい。

ご意見、ご感想お待ちしています。

 
カズ

 

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マリジョゼによるピラティス指導者養成コースの通訳終了!

こんにちは。

皆様、夏をいかがお過ごしでしょうか?

自分は8月5日〜16日まで中2日間ありましたが、10日間ピラティス指導者養成コースの通訳に励んでいました。

マリジョゼ先生によるピラティス指導者養成コースであるPilates Leadership Concept (PLC)は今回からモジュール2になり、前回モジュール1は受けたけれども2はまだと言う方達も集まりクラスは定員一杯でした。

マリジョゼ先生によるコースの特徴は既にピラティス他団体の資格をお持ちの方達が多いと言う事です。でもなぜ有資格者が集まるかと言うと、やはり詳細に違いがあるのでしょう。

“The devil is in the details”

と言う言葉は元々”God is in the detail(神は細部に宿る)”から来ているそうですが、マリジョゼ先生は動きの詳細を徹底的に気にしていて、妥協を一切許しません。でも妥協は許さないけれども個人個人の能力差を考慮し、毎回モデルになってエクササイズをする生徒さんの最大限の力を引き出せるように今までは到達した事のない動き(可動範囲)を導き、結果的に身体が変化して優秀なピラティストレーナーを輩出しているのだと思います。

詳細が全体に与える影響を理解して、そこに集中して動くから到達できる感覚。そんな時は本当に楽しいし、だから身体の勉強は辞められないんだなと改めて思いましたね。

ちなみに僕自身は“マリジョゼっ子”と言うニックネームを持つ高橋淳子さんに週に一回ではありますが、ピラティスのレッスンを受けています。さらなる飛躍を目指して今週からロスに3ヶ月行かれますが、帰国した時にはまたパワーアップされていると思うのでその際は是非、セッションを受けてみてください。とにかく動きのボキャブラリーが多いですし、彼女自身が年を重ねるのとは反比例して動けるようになっている事実が何よりも説得力があります。
PLCの後はコアインテリジェンスでしたが、3回目の通訳なのに改めて『そうか、それ重要だよね!』と言うように気付きの多いクラスでした。PLCの入り口になるコアインテリジェンスですが、動く為の基礎になる要素がたくさん入っていて『このクラスでやっている事を本当に使えるようになったら相当だよな!』と思いました。

今回も通訳としてコースに参加しましたが、マリジョゼ先生には動きの解剖学はもちろんですが、人として大切な事を教わっています。その中でも『やっぱり愛だよね』と言うのが特に大きかったです。知識がある先生方はこの世の中にたくさんいます。でも情熱と愛情を持って指導出来る人は少ないと思うので、『何かが上手く行かない。。』と行き詰まっている人にもお薦めのコースです。はい、お陰さまで僕の人生が良い方向に向かい始めました!!

カズ
追伸、

9月のみですがピラティスインストラクター対象にキャンペーンを行いますので興味のある方はどうぞ!

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エアロヨガのすすめ!

今日は蕨にあるタタミスタジオにてボディーワーカー仲間とエアロヨガの初体験をしてきました!

感想はただただ楽しかった!!の一言に付きますが、良い意味でエアロヨガの良い点に裏切られました。写真を見ると、『こんなの私には出来ない!』と言う声が聞こえてきそうですが、実は天井から吊られている布(エアリアルティシュー)が思いのほか助けてくれて普通のヨガでは出来そうもないポーズも可能にしてくれました。普段では固い関節もちょっとした怖さを乗り越えて脱力さえ出来れば、いつもより確実に可動範囲を広げてくれます。その感覚をさらにイメージトレーニングで脳に少しづつ学習してもらい、それを思い出すようにすれば他のスポーツやダンスなどにも応用できると思います。

またエアリアルティシューの生地はポリエステル100%で伸縮性に優れていて、ハンモック好きの僕も納得の行く心地良さでした!普通に包まれて揺りかごのように使えばリラクゼーションにもなるし、吊られているので自分の身体のバランスが崩れていればその方向に傾いてしまったりと布との関係性が色々な気付きを与えてくれます。あとは布を股関節や肩関節の所に当たるようにして(上の写真のようなポーズ)、そこから起き上がっていくと加圧トレーニングの様に加圧して除圧する感じでリンパや血液の流れもよくなり、実際に帰ってくる時に僕も含めた3人の身体がポカポカした感じになりました。ちなみに定期的に行う事により生理痛や便秘も改善/解消されるそうです。でも無理をせず、定期的に続けていけば実際に効果があるし、エアロヨガかなり汎用性がありそうです。

一ヶ月に一回ぐらいしか行けそうにありませんが、ちょっと続けてみたいと思います!!

興味がある方はレギュラークラスの都合が付かなくても3人以上いればクラスをして頂けるそうです。実は今日もそれでクラスをして頂きました。アイコさん、ありがとうございました!
カズ

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眼と動きの関係性

『全身が眼であり、耳であり、胃であり、足である』

最近、沖ヨガで有名な沖正弘さんの『眼が良くなる本』と言う本を読んだのですが、上記の一文に凄く納得したのでシェアします!

僕は以前から身体を西洋的(眼科、耳鼻科、内科、外科等々)に分けて考えるのに疑問を持ちつつ、自分のクライアントさんでも『眼や耳の悪い方が動きの問題も改善しにくい。。』と言う事実に悩まされていました。そしてZ-healthで眼と背骨のつながりなどを学んでからは少しづづではありますが、眼のトレーニングを取り入れて結果を出せるようになってきました。こちらはアロマセラピストの大久保さんが書いてくれた感想です。

実際に眼の動かし方を変えるだけで可動範囲(特に首)はもちろん、場合によっては痛みも一瞬で消える場合があるのです。また耳もあるクライアントさんの場合は聞こえるようになってくるケースがあり、手の細かい骨を動かすと消化が始まり、足の足根骨が変わると眼がはっきり見えるようになったりします。(もちろん毎回成功するとは言えませんが。。)

ですから今後はボディーワーカーも『全身は眼であり、耳であり、胃であり、足である』と言う事実を知り、そこに対してもアプローチをするニーズが増えるのではないかな?と考えています。

あなたは眼の問題を眼だけの問題だと考えていますか?それとも全身に相関していると思いますか?

その考え方次第で身体の見方は変化してくると思います。

興味のある方は『眼がよくなる本』を手に取ってみてください!!

カズ

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What is possible?

こんにちは。

“What is possible?”とタイトルにありますが、皆さんは何が可能で何が不可能だと信じていますか??

この問いに対しての答えは様々だと思いますが、人間は一様にして一度『何かが出来ない!』と言うレッテルを貼ってしまうと、そのレッテルを剥がそうともせず一生それを引きずってしまう場合があります。

『私は◯◯が出来ない。。』と言って挑戦しないのは簡単です。また挑戦しても蹴散らされる事もあるでしょう。。でもそこから『もう一度だけやってみよう!』とトライしてみると案外出来る事は多かったりします。

例えば、ワシントン州立大学付属の語学学校に通っていた時、大学の学部に入るために合格しなければならないクラスで見事に砕け散った時があります。あまりの自分の英語力の無さに、『やっぱり自分にはアメリカの大学なんか入れるはずがない。。』とレッテルを貼り、やるせない気持ちで年を迎えたのを覚えています。でも当時の友達に励まされたのと同時に、『もう一回やってみよう!』と心機一転してトライしたら何とか合格する事が出来、時期は遅れましたが秋からの入学を決めることが出来たのです。

身体についても『何が可能か?』を私達は決めてしまいます。一番大変なのは権威のある方、例えば医師の方に『もうこの膝は手術しないとダメですね。。』とレッテルを貼られてしまうと、これを剥がすのは至難の技です。そんな時に『医師が言っているのだから仕方が無い。。』と言うのも一つの選択肢だとは思いますが、何かが絶対と言う事はありません。。医師の方も人間ですし、医療であっても不確実性があるので、良い意味で疑ってみると結構、違う世界が見えてきます。興味がある方は以下のリンクで医療が100%では無く、その信頼性と限界がある事が分かるので動画をご覧になってみてください。

ですからそんな時に『いや、まだ手術以外に方法があるばず!』とアンテナを張っていると、不思議と必要な情報が入ってきたりします。実際に優秀なボディーワーカー/トレーナーの元で施術なり、トレーニングを受け膝を手術しなくても良いケースはよくある話です。

ちなみにアテネ五輪の女子マラソン金メダリスト野口みずきさんが左ハムストリングス炎症の問題を抱えていますが、そもそもあれはハムストリングスに問題が現れているだけであってそれは症状に過ぎないのです。。そしてそこをいくら強化しようとも違う視点で身体を捉えなければ彼女の本当の意味での復帰は難しいでしょう。。

話が少し脱線してしまいましたが、僕は言いたいのは以下に集約されます。

“We can’t solve problems by using the same kind of thinking we used when we created them.”(私達の直面する問題はその問題を作ったときと同じ考えのレベルでは解決することはできない)アルベルト・アインシュタイン

私達は考え方を変えずに同じやり方を繰り返し、同じ結果を得て『あ〜、やっぱり私には無理だ。。』と言い訳します。でもあなたは本当に全ての可能性にトライしてみましたか?

僅かなチャンスであれ、やり方を変えれば必ず結果も変わります。でもそれが思惑通りには行かないかも知れません。でもそこで『あともう一回だけやってみよう!』とエジソンのように続けることが重要だと思うのです。

みなさんはどうですか?

自分にレッテルを貼って、可能性がある芽を摘んではいませんか??

最後に一歳でポリオを患い、下半身麻痺があるにも関わらず松葉杖ダンサーとしてシルク・ドゥ・ソレイユでデビューした方の動画をどうぞ!(彼の運動野がどの様に変化しているか誰か研究してくれませんかね??)

 

カズ

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解剖学の勉強法

こんばんは。

今日はYAPFさんでワークショップをさせて頂き、たくさん身体について考える機会に恵まれました。やはり集合知と言いますか、ピラティスの先生が集まって意見を出し合うと様々な現場での話が聞けて、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

本題の解剖学の勉強法ですが、よくよく考えたら解剖学を勉強し始めたのはワシントン州立大学1年生の時です。大学がかなり大規模だったので解剖用の死体を使っての勉強が出来て、今、考えるとラッキーだったなと思います。その時、まず最初に覚えないといけなかったのが頭蓋骨の細々とした骨の名前だったので、『これはドロップアウト。。』と何度もあきらめかけた思い出があります。

その時に比べたら少しは良くなったものの、それから13年も経っていますがまだまだですね。。と言う事でどうしたら解剖学の知識が付くか?を考え続けています。もちろん解剖学の勉強法を考えた所で解剖学は身に付きませんが、それでも人生は有限なので効率的にやりたいのです。

そんな事を考えていたら、今日YAPFの浅見由紀子さんが『カズさん、私これからトレーシングペーパーを使って勉強するの〜』と動きの解剖学のページにそれを当てどのように使うかを教えてくれました。浅見さんはフランクリンメソッドのエジュケーターでもあるのですが、その創始者のエリック•フランクリンさんはワークショップなどでささっと身体の一部を絵で描き、いかに彼の頭の中に解剖学が入っているかが分かるそうです。頭の中に入っていなかったら確かに描けないので、本当に分かっているんでしょうね!

トレーシングペーパーで平面の解剖学を勉強し、それに飽きたら骨格模型を実際に手で触れるのを交互にひたすらやっていけばまた解剖学が面白くなるかも?と思え、ちょっとモチベーションあがっています。ちなみに先日、僕も翻訳チェックをしたアナトミートレイン第二版を医学書院さんより寄贈して頂いたのでこの本ももう一度、読み直そうと思っています。

この本があると身体の不思議が色々と視覚化できるし、『なぜ身体の一部を動かしたら全然関係無さそうな所に変化が起こるのか?』が理解できます。実際に僕自身、ピラティスの時に呼吸で肋骨の可動性を出したらなんと足首の動きが良くなっていたのです。でもこの本に書いてある内容を考えると『ああ、そうだよね!』となるのです。

どなたか何か良い解剖学の本、また良い勉強法があればお知らせ下さい!

カズ

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