Archive for November, 2012

骨格は変わる?

おはようございます。

今回は『骨格は変わらない!』と言うコンセプトが本当なのかについて考えてみたいと思います。

みなさんに質問です。

筋肉は変わりますか??

筋膜は変化しますか??

脂肪の量は変化しますか?

答えが全てイエスなのは皆さん、何となく分かると思います。

でもなぜか骨は変わりますか?と言う質問に対してはほぼ一般的にはノーと言う答えになると思いますし、自分もそう思っていました。。

でも最近、どうやらそうでないらしいと言う事がクライアントさんの身体や自分の身体でも起こっています。

でもそれはなぜ可能なのか?

まず一つにウォルフの法則があります。ウィキペディアによると定義は以下になります。

Wolff’s law is a theory developed by the German anatomist and surgeon Julius Wolff (1836–1902) in the 19th century that states that bone in a healthy person or animal will adapt to the loads under which it is placed.[1] If loading on a particular bone increases, the bone will remodel itself over time to become stronger to resist that sort of loading.[2]

要するに“健康な人であれば骨に負荷が掛かれば、その骨はその負荷に耐えることが出来るように強くなったり、逆に負荷がなければ弱くなる”と言う事が起こると言う事です。

ではなぜ骨粗鬆症には筋力トレーニングが良いか?と言うと、筋肉の始まりと終わり(起始と停止)は骨に付着していますから物理的にストレスが掛かります。だからこそ筋肉が収縮を起こすと骨に負荷が掛かり、骨密度が少しずつ上がり良い予防策になるのです。

と言う事は逆説的に考えると、動きを最低限の筋出力で行ったり(動きの質を上げる)、筋肉を動かす機会を減らすと骨への負荷が減って骨は細くなるのです。でもそれはどうすれば出来るのかと言うと、骨の動きを最大限に利用する事です。

それは関節の稼働範囲を最大活用する方法であり、その為には一つ一つの骨がどう動くのかを知り関節がどの方向にどういうタイミングで動くかを詳細に学ぶことです。実際にそれを元にピラティスインストラクター&ヒップホップダンサーである福島由美子さんが、元々小さい頃にオズグッド病になり、それ以来すねの骨(脛骨粗面)が軽くとんがりコーンのようになっていましたが、下半身(特に大腿骨)の使い方を変えて毎日意識して使っていたら約2ヶ月ぐらいで1センチぐらい骨が小さくなったのです。

理由としては大腿骨には大腿四頭筋がありますが、筋膜のつながりでそれらと脛骨粗面はつながっているので基本、太ももの使い方が効率的でなかったり、膝が伸びきっていないと立っているときは常に大腿四頭筋は収縮状態にあります。だからこそ脛骨粗面の骨は引っぱり続けられて骨はその姿、形を維持します。でも大腿骨、膝のお皿(膝蓋骨)、脛、足などの動きの質が向上するとそれらの骨も自ずと変化をし、小さくなるのです。

他の例としては、あるクライアントさんは帝王切開、肝臓がんによる開腹手術、その他諸々の事情で最初にセッションにいらした時は下半身に対して上半身が完全に後ろに反り返っている姿勢でした。その為、腰の骨にある後ろの突起(棘突起)がものスゴい大きさになっていましたが、今では姿勢が変わり背も伸びてその突起がかなり小さくなりました。それもやはり無駄な力がそこに掛からなくなった事が理由です。ですから背骨の骨も変わるし、そういう意味では背も結果的に“年を取って縮んだと思っていたもの?”がオリジナルに近い方向に戻り得るのです。

ちなみに僕自身は柔道やブラジリアン柔術をしなくなったので、組み手争い(道着で良い所を取り合うこと)をしなくなり結果として気付いたら指輪がぶかぶかになり、サイズが4号ぐらい変わりました。また首の絞め合いや寝技もしなくなったので、力まなくなりあごや足も気持ち小さくなりました。

ですから結論としては『骨格は変わらない!』と言うのは真実ではなく、動きの質をあげれば必ず変わるのです!!もちろん結果を出す事が出来た福島さんは動きのプロであり、マリジョゼ先生からの大きな影響も受けているので身体に関しての基礎が確かに違うので結果を出せたと言うのはあります。でも正しい動き方をコツコツと積み上げられれば、それは誰でも可能な事なのです。実際に一般の方で外反母趾が2ヶ月ぐらいで良くなった方もいます。(もちろん良い例ですが)

骨が変わるのを経験したりすると『常識って何なのか?』と言う事になるので、大げさに言えば世界観が変わります。そうすると一般的に難しいと認識されている事にも希望が見出せるようになるので、今後の視点が違ってきて普通に楽しいです。

最後にスティーブ・ジョブスの『常識を疑え!』的な動画(英語です)を興味のある方はご覧下さい。

ご意見、ご感想お待ちしています。

カズ

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肩甲骨エクササイズの先にあるもの??

こんばんは。

“肩甲骨エクササイズ”や“肩甲骨ストレッチ”などよく耳にすると思います。そして動かさないより動かした方が良いのはもちろんです。

でも実際に肩甲骨に意識を向けてトレーニングをした結果はどうでしょうか??

それは満足の行くものですか?それとも『確かに以前よりは姿勢も良くなった気がするし、何となく良い感じだけど未だに肩こりは。。。』と感じていませんか??

 

 

そしてそれには理由があり上記の写真を見ると分かりますが、肩甲骨は鎖骨と肩鎖関節で直接つながっています。と言うことは肩甲骨の稼働範囲は“どれだけ鎖骨が動くか?”でもあるのです。(上腕骨が関与しているのは周知の事実なのでここでは省きます)

でも“鎖骨が動く”と言う認識がある人は世の中にはあまり多くいませんし、認識出来ていない場合は脳に対するメッセージ性が低くなり脳内地図に変化を起こす事は難しいです。だからこそ肩甲骨エクササイズには制限があり、肩こりや50肩が多いのもある意味、当たり前だと思うのです。

ですからマニアックではありますが、鎖骨エクササイズをし始めるとその先に進むことが出来ます(施術をする中でこれは確認出来ています!)ちなみに結局、身体は全部つながっているので鎖骨を動かした先にもまたその先があったりしますが。。

でも簡単に出来るエクササイズとしては鎖骨は3Dで動くものですから、例えば肩関節を回すときに反対の手で鎖骨全体を触れます。そうすると実は鎖骨も回旋する事に気付くと思います。また鎖骨に手を当てたまま腕を様々な方向に動かすとやはり鎖骨もグルグル3次元に動きますのトライしてみてください。

また首の回旋と鎖骨の回旋の関係性とかも探ると面白いですし、上手く出来ると結構、効果ありますよ!

では今回はこの辺で。

 

カズ

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